真田が歴史に残したもの ☆
2016/06/12
太閤秀吉がこの世を去った2年後の
慶長5年、西暦1600年9月 …

関八州の太守 徳川家康 の元には、2つの勢力が終結していました
ひとつは、昔からの家康恩顧の、徳川譜代家臣団
そしてもうひとつは、元は太閤秀吉に育てられた
豊臣恩顧の武将団 …

福島正則、加藤清正、そして黒田長政 …
幼き頃より秀吉に育て上げられた、これら秀吉恩顧の武将たちは、
事実上豊臣家を指揮する 石田三成 に敵意を抱き
打倒三成その1点のために、家康に力を貸している状態でした

つまり、情勢次第では、いつ裏切るか分からない …
そこで家康は、この不確定勢力である豊臣恩顧の武将たちは
統率能力に優れた自らが率い、逆に徳川を裏切る心配のない
譜代の徳川家臣団は、まだ大将として未熟な 息子の秀忠 に率いさせ
江戸からそれぞれ 東海道、中山道 を通り
決戦の地 関ケ原 へ向かわせます

今川家の人質時代より50数年、幾多の戦国の修羅場をくぐって来た家康は
単に関ケ原で勝つ事にみならず、その勝ち方 にまでこだわっていました

仮に、豊臣恩顧の武将たちが関ケ原で活躍すると、戦後彼らに
その功に報いるべく、 大きな恩賞 ( 広大な領土 ) を与えねばならない
元は豊臣恩顧の彼らに、その様な力を与える事は
後々の世の火種 ( 憂慮 ) となって残るかもしれない …

従って関ケ原に勝ち、徳川幕府という太平の世の永続 を目指す家康は
出来るだけ豊臣恩顧の武将に頼らず、徳川譜代の家臣団の力 で
関ケ原で勝ちたいと目論んでいました

そうすれば戦後、江戸から目の届きにくい 西国諸国までの版図 を
全て徳川家臣団で埋め尽くす 事ができ、西から幕府へ
反旗が翻る可能性が無くなる からです

そこまで周到に計算に入れ、いざ関ケ原に向かった策士家康ですが
ここで1つ、大きな大きな誤算 が生じます

徳川主力3万8千の大精鋭部隊を率い、中山道を関ケ原へ向かう息子秀忠が
途中の 信州上田 にて、西軍に組する 真田昌幸 に、まさかの大苦戦 …

世に言う、第二次上田合戦 です

徳川軍3万8千、対する 真田軍わずか3千 …
本来なら戦にもならない、圧倒的な兵力差の筈でしたが …

信玄直伝の稀代の知略家、真田昌幸の見事な采配に翻弄され
10分の1以下の真田勢相手に大苦戦の末
現地に7日間も、足止めを食った徳川勢 …

この7日間が致命傷となり、秀忠率いる徳川本軍は
あろうことか家康の待つ、関ケ原の戦に遅参 !

真田の妨害工作により、徳川本軍を欠いた家康でしたが
豊臣恩顧の武将達を前面に立て、巧みに西軍武将の裏切りを誘いながら
戦上手ぶりを発揮し、何とか勝利 を掴み取ります

しかしながら、戦で大きな戦功のあった 徳川以外の武将達 に
恩賞として西国の地 を与えねばならず、結果、260年後
その西国から倒幕運動 が起き
やがて 明治維新 へと繋がって行くのです …

もし真田が奮戦せず、秀忠本軍が関ヶ原に間に合っていれば
西国の端にまで、徳川譜代の力が及んでいれば
260年後の西国からの明治維新は、無かったかもしれない …
そうすれば、日本の開国や近代化はさらに遅れ
中国の清朝の様に、西欧列強に植民地化 され
今日の先進国としての日本は、無かったかもしれない …

家康が目論んだ、徳川譜代による全国完全支配 …
そしてそれを阻んだのは、信州の小勢力に過ぎない真田一族 …

一度ならず二度までも、宿敵徳川を撃退 …
真田のその、反徳川の気骨溢れる大活躍 が
巡り巡って、後世の明治維新まで繋がり
結果的に、打倒徳川に繋がっている …
そう、歴史は繋がっているんです ♪

いかがですか ? 視点を変えると歴史って
本当に面白くありませんか ? (^-^)/
以上、歴史オタクの、長~~い ひとりごとでした (#^.^#)

六文銭より六麓荘に興味があるケイチーに、応援のポチ


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comment
変な番組を見るなら、ケイティパパさんの
説明の方が楽しい♪
LKBママも大河にハマってるらしい(笑)
歴史は繋がっている・・・・フンフン
ケイチィちゃんもこの環境にお育ちですから、やっぱり歴女なんですね~(笑)
テレビはあまり見ないのですが、最近はコミックスの「信長協奏曲」にはまりまして、(ドラマ化映画化されましたね)歴史も面白い、なんてちょっと思ってます。
先日はお~じにお祝いコメントありがとうございました(^^)
今回の真田丸は堺雅人が主役だけにとてもハマっています。よくわからない
部分はケイチーぱぱに解説してもらいながらですが・・・たぶん、何度も
同じ質問を投げかけてるかと思いながら、録画を止めて説明してくれます。
仕事の事を聞いても全然返事が返ってこないけど、戦国時代のことなら
次々と詳しい説明が(笑)
ところで、woofさんに大集合だったんですね。牡丹ちゃんもみなさん
山中湖に向かわれて・・・きっと楽しい時間だったに違いないです。
夏休み前にすごいです。ボーダーのお友達がプールで増えつつあります。
ケイチーもボーダーの新しいお友達には全然吠えたりしません。
メル坊に会えるのが楽しみです。
ありがとうございます。
ケイチーとしてはお犬様の時代のうんちくを伝授したい様子です(笑)
LINE、ありがとうございます。
学生の頃は日本史はあまり好きではなくて、どちらかというと世界の地理の
方が・・・ケイチーぱぱのうんちくは教科書に載っていないことまで
説明してくれるのでそれがとても面白いです。
知らず知らずのうちに頭に入ってきます。でも、必ずや大河ドラマの配役さんの
顔で家康や秀吉などがインプットされています(笑)
お~じちゃん、お誕生日おめでとうございます。シニアになるのがさみしいと思って
いましたが、今ではとても穏やかで優しいシニアがとても好きになりました。
でも、ぱぱ曰く、戦国時代しか詳しくないからあかんそうです(泣)
確かに・・・国語、社会はとびきり、成績がよかったみたいです。
私と全く正反対なんです。私は数学がとびきりよかったんですよ。好きな英語より
数学だったんです。数学って必ず答えがでるから好きなんです(笑)
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