にもかかわらずの力
2022/03/01
ウクライナ侵攻のニュースで
心臓マッサージをされながら
犠牲になった子供が病院に運ばれた
医師たちの努力の甲斐もなく
幼い命の灯が消えた・・・
突然始まったロシアのウクライナ侵攻
世界中の人が 『 No War 』 を訴える姿

以前 私が働いていた職場では
週に1度 牧師先生によるチャペルの時間が
ありました
牧師先生方のメッセージを 毎回
ぺーパーにして配られていました
その中から 少し長くなりますが
ご紹介したいお話があります

牧師先生が引用された新聞記事
鎌田寛氏の 『 さあこれからだ 』 の中から
パレスチナの12歳のアハメド少年がイスラエル兵に
撃たれた
少年はイスラエルの病院に運ばれ
脳死と判定された
石から臓器提供をすすめられた少年の父親は
それを承諾した
愛する息子の臓器が
息子の命を奪った敵の国の子供にも
提供されることを承知で・・・
鎌田氏はこの父親にずっと疑問に
思っていたことを尋ねた
『 どうして敵の国の子供に、
愛する息子の臓器を提供したのか? 』
『 人がおぼれているとき
あなたの国はどこですか?
あなたの宗教は何ですか?
なんて聞かないだろう
泳げる人間はまず飛び込み 助ける
当たり前のことだ 』
父親はそう言った
イスラエルとパレスチナでは63年間
血で血を洗う紛争が続いている
少年の父親は憎しみを横に置いた
正しいことを 当たり前のことをして
やりぬくためには
複雑な思いを横に置けばいいのだ
そして助けられた少女に夢は何かと尋ねたら
『 私は命を助けてもらった
5年前は私は歩けなかった・・・
学校にも行けなかった
今は学校に行けるようになった
勉強も追いついて来た
来年は18才 大学を受験する
医師になって今度はパレスチナの子供を
助けられるようになりたい 』 と

この話を 鎌田氏は
『 アハメドくんのいのちのリレー 』(集英社)という
絵本にして イスラエルやパレスチナの母親たちに
プレゼントしたいと思われた
自分の憎しみを横に置き
『にもかかわらず 』 希望を見いだせるといいな
と思っていると語る
絶望的な状況『 にもかかわらず 』
人は生きて行く
悲しみや困難のなかにいても
命のリレーは絶やしてはいけないのだと・・・
『 にもかかわらず 』 という生き方は
絶望を希望に変える力があると
鎌田氏は思っていると記す
この記事は もう10年も前に
牧師先生が引用され
聖書の言葉と合わせて
私達に伝えられました

ウクライナ侵攻で 世界中の人々が
心を痛め
侵攻を始めたロシアの国の人々までも・・・
No War
一日 一時間でも早く 停戦になり
家族が戻り 日常が戻ってきますように

テレビのニュースを見ながら アニーもウクライナの子供達や動物たちのことを心配そうです


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comment
こちらこそコメントをありがとうございます。
ロシアの大統領にもかかわらず ロシア国民の皆さんの心が希望となります。
デモ隊の皆さんが拘束されるニュースに悲しい思いですが、同じ人間、
隣の国の仲間、家族と思って行動されてる人々の勇気に希望が見いだされる思いです。
世界中の多くの人々の想いが一日でも早い停戦につながりますように。
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