炎症とCRPについて
2019/12/11
人もワンコも、細菌が体内に侵入すると
それと闘うべく、白血球が出動します
白血球は、細菌を熱で殺すべく 体温を上げるため
それが 「 炎症 」 「 発熱 」 という症状として現れます
その 「 炎症 」 が、体のごく一部で起こっている限りに於いては
特段、何の問題もありません …
しかし、例えば 「 右肘 」 「 左膝 」 「 股関節 」 等々
体の複数箇所で、同時多発的に発症すると
その各所で起こる炎症を沈静化すべく
「 白血球を出せ! 」 「 もっと白血球を出せ! 」
という指示が出っ放しになる事により
次第に体内の免疫バランスが崩れ
その炎症が内臓へ波及すると、最悪の場合
多臓器不全という、極めて重篤な状態に陥ります …
そして、この炎症が最も厄介なのは
その炎症反応の影で進行している腫瘍を
見つけにくくしてしまう、という事 …
体内に関節等の炎症があると
それが炎症反応数値となって、血液検査に出てきます
俗に言う 「 CRP 」 ってヤツですね
でも、仮に同時に腫瘍が発生していたとしても
そのCRPの数値が、関節炎からなのか
それとも腫瘍からなのかが分かりにくく
結果として腫瘍の発見が遅れてしまう …
今回のケイチーさんの場合
股関節や膝等の炎症反応の裏で
肝臓が組織球状肉腫に羅漢
たった2週間で、気付いた時には手遅れに …
もし股関節や膝関節の炎症が無ければ
血液検査のCRP反応から真っ先に腫瘍を疑い
もう少し早期発見が出来たかもです
※ それでも極めて悪性の組織球状肉腫にて
余命は変わらなかったと思いますが …
たかが炎症、されど炎症 …
みなさんのワンコも、どうかCRPの診断には
気を付けてあげて下さいね

たくさんのメッセージやコメントをありがとうございます
ひとつひとつを拝読し、感謝の気持でいっぱいです
お返事出来ない不義理を、どうかご容赦下さい

にほんブログ村
人気ブログランキング
comment
コメントを送る。