本田宗一郎と水洗便所
2018/04/10
先日の社内研修で、親会社の創業者であるこの方の
とあるエピソードを学んだケイチーパパ …

昭和28年、まだ汲み取り式便所しかなかった時代に
当時従業員数十人の本田技研の工場に
水洗便所の導入を掲げた、本田宗一郎 …

この一風変わった、突飛とも言える方策の裏には
実は経営者として込めた、とある深い意義が …
以下は、その本田宗一郎名言集からの抜粋です

一般に製品の改良されないのは
技術の未熟に原因があるように信じられているが
実はそうではなく、技術よりも
その工場に働く人の 徳義心 が欠けていることに
より多くの原因があるものである。
例えば或る会社の自動車は
今以てガタガタのジョイントをそのままにして直そうとしないが
ガタガタしておることは前から気付いており
又技術的にも充分改良できる力を持ちながら
やはり改良しない …
これは改良するだけの熱意 …
つまり、自分の会社の製品を買つて下さるお客様に対し
できる限りのサービスをしようという
徳義心 に欠けているからなのだ。
近代工業では、大衆の気持を察し、大衆が喜び
大衆が愛する製品を作る会社のみが
大衆に愛され繁栄する。そしてこのことから
自分の仕事に対する誇り も生まれ
自尊心 もできる。
もし、真にお客様に対するサービスの精神
即ち 従業員としての徳義心 を持っているならば
どのように苦心をしてでも工夫をし
改善してお客様の満足を得るはずだ。
お客の満足を得ないのは
満足して頂こうという心がないからだ。
仕事の根本は、やはりその人の徳義心にある。
高い徳義心は、必ず優れた創意工夫を生むものである。
従業員諸君に、私が 「 工場を綺麗にするように 」 というのは
外面を繕うためではない。
工場を汚くし、不整理、不整頓のままにしておいて
顧みないような心からは、決して優れた製品は生れない。
工場は全従業員の生活する処だ。
ここを整えようという心のない人に
優れた製品が作れるはずがない。
心はそのまま製品に通ずるものだ。
埼玉工場を建設する時、私が先ず水洗便所を作り
又工場の機械や建物に色彩を施した事(カラー・ダイナミックス)も
整えられた環境が、優れた製品を作る高い徳義心を養うことを
知つていたからである。
創意工夫は技術だけではない。その職場々々で
仕事に対する高い徳義心のあるところには
必ず優れた創意工夫が生まれ
よい改良があり、進歩がある。

過去の社内研修でその遺訓を学び
よく知っていたつもりでしたが
改めて凄い方だなぁと …
アメリカにある世界自動車殿堂に
日本の自動車メーカー経営者として
初めて顕彰された、本田宗一郎 …
その選考理由は、単にホンダ製品の優秀さだけでなく
彼が持つ、こうした経営者としての優れた矜持が
世界中で高く評価されたからなんでしょうね ☆

そんな創業者・本田宗一郎のDNAがいっぱい詰まった
ホンダのクルマとバイクたち …
みなさんのパートナーとして1台、如何ですか ? (#^.^#)

何 ? 結局ただの番宣 ? なケイチーに
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comment
凄い人物は、当たり前の事を言っているのですね。
とある便利屋さんが、色んなお宅に行って思った事。
家の大きさに関係なく、汚いお家には、お金がたまらない。
綺麗な環境に居ないと、お金持ちにはなれないという事です。
お部屋の掃除をキチンと出来ない人は、お金の扱いもダメな人というのは、分かる気がします。
環境って、大事ですね。
本田宗一郎さん☆すごい!!!
心に響きました。
仕事をしてるとだんだんへんな慣れがでてきます。
徳義心!すごく大事だと思います。
私も本田宗一郎さんのDNAがいっぱい詰まった
ホンダ車が欲しくなりましたよ(^o^)v
というか、乗ってました~ (≧∇≦)
すごく気に入ってますよ~♪♪♪スパイク☆☆☆
トイレ、昔からきれいにすることってよく言われますよね。
汚いとされているところこそ、きれいにすることって大切だと思います。
本田宗一郎さん、はじめ、多くのものづくりをした有名な人のお話から
学ぶことってたくさんありますよね。
昔の人はほんと、すごいなぁって思います。
お疲れさまです。お仕事されてると何かとご苦労があると思います。
いい言葉に出会うと目の前が明るくなるって感じがありますよね。
本田宗一郎さんの本を読みますが、生きるヒントがいっぱいあると思います。
ソラニンちゃん&ソルファちゃん号、よく走ってますよね。
これからも楽しく乗って下さいね。
お仕事をされていると、いろいろ大変なことがいっぱいありますよね。
本田宗一郎さんの本を何冊か、ずいぶん昔にケイチーぱぱから借りて読みましたが、
改めてまた、読んでみたくなりました。
(といっても今は子会社出張でアメリカに行ったきりですが、笑)
松下幸之助の本もいくつか読みましたが、
戦前・敗戦直後から出て来た起業者はさすがに強固な哲学的信念を持っていたと思います。
ただ、幸之助の失敗は、本人が立派すぎて
ちゃんとした後継者が育たなかったことらしいです。(夫談)
本多さんはどうだったのでしょう?
ケイチーぱぱに本田さんのことを聞くと世襲制はとっておらず、
家族には引き継がなかったとの事です。
「藤沢武夫さんがいなかったらホンダの会社はなかっただろう」というくらい信頼する友と
会社を大きくしていきました。「会社は個人の持ちモノではない」という
考えから身内をいれなかったと聞いています。
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