非情なる命令
2017/11/17
いよいよ佳境を迎えつつある、今年の大河ドラマ …


第45回、今回のテーマは
世に言う 「 信康事件 」

後に天下人となり、260年続く江戸幕府を開いた
ご存知、徳川家康 …

その家康の後を継ぎ、2代将軍となった秀忠は
実は家康の嫡男ではなく、三男坊 …
そう、家康には本来跡を継ぐべき
立派な嫡男がいました
それが今回の主役、徳川信康 …

織田・徳川の強固な軍事同盟の元
信長の娘を正室に迎え
義父信長の 「 信 」 の字と、実父家康の 「 康 」 の字から
付いたその名が 「 信康 」 …

輝かしい未来が約束されていた筈の彼はしかし
他ならぬその信長の命により
僅か20歳で、死罪とされてしまいます
宿敵武田との謀反を企てたという罪状で …

ドラマでは、家康の側室に男子 ( 後の秀忠 ) が産まれ
息子の跡目相続に危機感を抱いた
信康の母、瀬名姫 ( 築山御前 ) が
信康の男子欲しさに側室を迎えさせ
その側室が、元武田家家臣の娘だった事も
正室徳姫の父、信長の心証を悪くしたとも
描かれていました …

この、菜々緒さん演じる瀬名姫 …
今回の大河ドラマでは
主人公直虎と幼少期から懇意の仲との設定にて
息子やお家の為に奔走する
よき御前という設定で描かれてますが
歴史上はその逆で、むしろ悪女として有名 …

名門・今川家出身の瀬名姫は
家康がその今川家の人質時代に
主家の娘と人質家の息子という関係で
駿府で結婚 …

故に、夫より格上の家柄出身の自負が強く
また、今川家滅亡の折に積極的に主家今川を助けなかった
夫・家康への不信も強かったため
今川家滅亡後、徳川家の独立後は
家康は浜松、瀬名姫は岡崎と
夫婦別居の状態が続いていました …

夫と疎遠な瀬名姫が、息子信康を擁立し
武田と結んで家康を挟み撃ちにし
亡家今川の無念を晴らす …
世は戦国、信長がこの様に推察したとしても
何ら不思議ではありません …

しかし、家康ほどの知恵者が
妻のこうした企みに無頓着な筈はなく
また、あの魔王信長相手に
家中のこれほどの隙を見せるとは
ちょっと信じられないケイチーパパ …

「 敵を知り 己を知れば 百戦危うからず 」
信玄のこの座右の銘を、肝に銘じていたと言われる
あの慎重な家康ですから …

仮に徳川家中が家康派と信康派に分かれれば
旧今川家臣団は無論、信康派に付き
家中を二分する大争乱となるは必至
そうした禍根を、将来に残したくはない ・・・

しかし、そう予測は出来たとしても
家康自ら、何の名目もなく
正妻と嫡男の処罰は出来ない ・・・
そこで、逆らえぬ信長の命を借りて
不仲な瀬名姫もろとも謀反の罪を着せ葬ってしまい
徳川家中を1本化出来れば …

信長からの絶対の命という体を装いながら
実際は信長にそう言わせる為に
わざと家中の隙を見せる ・・・
信長に操られている風に見せかけて
実は操っている ・・・

戦国の覇者・家康ならば
そのくらいは謀るのでは ?

逆らえぬ信長から、妻と嫡男を殺せと言われて
ハイ、分かりましたと受けた家康 …
その無念たる思いや如何程 ?

… と、正面から捉えるのも歴史ですが
「 人間の心の業 」 とは、本来もっとドス黒いもの …
違う角度から見ると、全く違った
意外な真相が見えたりするかも ?

以上、歴史オタクのウンチクブログでした … (#^.^#)

それでも宿敵チワワとは和解出来ない侍ケイチーに
応援のポチ



にほんブログ村
スポンサード リンク
comment
教科書に書いてない様な細かい事を知ってるんで不思議です。
また、直虎を楽しみにみてるので、歴史ものを書くことがあるので応援してくださいね。
コメントを送る。