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 幸福の王子

2014/03/31


以前、パーシー&ロッタのお母さんから頂いたゆりあ(優李阿)さんの本の中に


昔話に登場する動物たちという箇所から見つけた物語です


ストーリーをもっと詳しく知りたくてAmazonですぐに取り寄せをしました





物悲しい物語ではあるのですが、今の私達にとってとても大切なことを教えてくれる物語です


私は小さな頃からぱぱと違って本を読むことが苦手でした


ですから、高校生になるくらいまでは読書感想文の宿題があるから本をしかたなく読んでました


ケイチィぱぱは本当に小さな頃から本が大好きだったようです


なんでもよく知っていますしね


ですから、きっと「幸福の王子」のお話ご存知の方もたくさんいらっしゃることと思います


ストーリーは何不自由なく生きた王子が、亡くなってから、金箔をはりめぐらされ、宝石をはめこまれて


街の広場に像として立っているところから始まります


そこへ南へと、つばめがみんなより遅れて飛んでいる途中に、この像の足元にお宿をとろうとします


が、雨が降っていないのに冷たいものがかかります


この像の王子が涙を流しているのでした





見晴らしのよいところに立ちながら、街のたくさんの不幸な人の生活を見てしまうのです


この王子はとても優しい心の持ち主で、そんな不幸な人へ自分にはりめぐらされた金箔や宝石をはがして


このつばめに不幸な人のところへ届けることを頼みます






ある時は、「あのマッチ売りの娘は溝にマッチを落としてしまってお金を持って帰ることができなくて


父親に殴られるので泣いているんだ。靴下も靴も履いていなくて、冷たい手には手袋もない。


私の目(宝石)をえぐりだして彼女にやってくれないか。そうすれば殴られなくてすむんだ」


何も見えなくなってしまう王子は「できない」というつばめにぜひにと頼む





王子のおかげで、街の貧しい子供たちは顔もバラ色になり、通りで笑いながら遊べるようになります


その一方で、つばめは目が見えなくなった王子のそばにいて、昔、見てきたエジプトの話などを来る日も来る日も王子に話し続けます


やがて、寒い冬がやってきますが、王子のそばを離れようとしません


死ぬ時がやってきます


「王子さん、さようなら。あなたの手にキスしてもいいですか?」


「つばめ君、とうとうエジプトに行くことになってよかったね。君はここに長くいすぎたもの。でも君が好きだから


キスするなら、唇にしてくれないか。」


「僕が行くのはエジプトじゃないんです。死の家に行くんですよ。死とういうのは、眠りの兄弟ですね。違いますか?」





つばめはキスをすると足元に落ちて死んでしまいます


王子も鉛の心臓がぱちっと二つに割れて・・・


みすぼらしい像は必要がないと処分されますが、この割れた鉛の心臓は炉の中でも溶けません


捨てられた鉛の心臓のそばに、つばめの死骸が横たわっていました





神様が天使に


「この街で、一番尊いものを二つ持ってきなさい」と言います


天使はこの王子の鉛の心臓とつばめを持っていきます


神様は天使に言います


「お前はいいものを選んだ。私の天国の庭では、このつばめは永遠に歌い続け、幸福の王子はずっと私と共にいるだろう」


私達は幸せとは贅沢な暮らしができて何不自由なく暮らせることと、思いがちです


しかし、果たしてお金があれば幸せなのでしょうか?


自分を犠牲にしても他人の幸せを願うことのすばらしさをこの物語は伝えているのではないのでしょうか?


物質的な豊かさがけっして幸せではなく、心の豊かさの中にこそ幸福があると気づかされた王子は人々の幸せのために


自らを差し出そうと考えます


つばめはそのお手伝いをして、何故だかあったかい気持ちになれることを経験します







私達のわが子たちは自ら何かをしようと思ってはいないのでしょうが、私達にたくさんの幸せを運んで来てくれます


私達も彼らの力を借りて、人々の心に幸せを運ぶことができるのではないでしょうか?


そしてわが子達の一生の住み家とあたたかい犬生を、何があっても守ってやらないといけないのではないでしょうか


たとえ、彼らが病気になろうとも…老いて介護が必要になろうとも


どんな事情があるにせよ、私たちの家族なのだから


最後の最後まで努力して、かわいい我が子を手放すことだけはしてはならないのではないでしょうか


つばめは王子をおいて、もっと早く南の暖かい土地へ飛んでいくこともできたでしょうに…


寒い冬を越せないこともわかってるつばめが、共に最期まで王子と生きぬいた尊い優しさを


私達の家族は持って私達のうちにやってきたことを忘れてはならないのです





いつまでも笑顔で私達を癒し続けてくれるこの子達を一生、大切に守り抜く責任が私達にはあるのです








            
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